年々厳しさを増す日本の夏。
気象庁の発表によると、今年の夏も全国的に
平年より気温が高くなる予想が出されており
熱中症への警戒がより一層必要となっています。熱中症は誰にとっても「他人事ではない」ことなので、適切な対策を 講じることで確実に予防していきましょう。
熱中症の基礎知識と今年の夏の特徴
熱中症は、高温多湿な環境下で体温調節機能が働かなくなることで起こる症状の総称です。
軽度のものから生命に関わる重篤なものまで
段階があり、初期症状を見逃さないことが重要です。
今年の夏の特徴として、気象予報では7月~9月にかけて例年以上の猛暑日が予想されています。特に都市部では「ヒートアイランド現象」により、夜間でも気温が下がりにくい状況が
続く可能性があります。これまで以上に計画的で継続的な熱中症対策が必要な夏となりそうです。

年代別に注意すべきポイント✔️
【乳幼児・小学生】
体温調節機能が未発達で、大人より地面に近い位置にいるため高温の影響を受けやすくなります。自分で症状を訴えられない場合も多いため。周囲の大人が常に注意を払う必要があります。
【中高生・大学生】
部活動や屋外スポーツ活動中の熱中症リスクが高まります。若さゆえに無理をしがちな年代のため、適切な休憩と水分補給の習慣づけが大切です。
【働き盛りの成人】
屋外作業や通勤時の熱中症に注意が必要です。スーツや作業着による熱のこもりや、忙しさから水分補給を忘れがちになることが問題となります。
【高齢者】
温度感覚の低下や体温調節機能の衰えにより 室内でも熱中症になりやすくなります。
エアコンの使用を控えがちな傾向もあるため
家族や地域での見守りが重要です。
日常生活でできる熱中症予防の ポイント
1.こまめな塩分補給 喉が渇く前に水分を摂るのがポイントです。
汗と一緒に失われる塩分(ナトリウム)も補えるように、経口補水液やスポーツドリンクの
活用もおすすめです。
2. エアコンの活用 無理をせず、エアコンや扇風機で室温調整を
しましょう。
目安としては室温28℃以下、湿度60%以下が
快適です。
3. 暑さに慣れる「暑熱順化」 毎日少しずつ汗をかくような運動(たとえば早朝や夕方のウォーキングなど)を取り入れる
ことで、体が暑さに慣れ、熱中症になりにくくなります。
おすすめの熱中症対策商品3選
ここからは実際に使ってみて効果が期待できる熱中症対策グッズを3つ紹介します。
どれも男女問わず、年代を問わず使えるもの
ばかりです。
1.携帯用電動ファン・ハンディファン
首掛けタイプや手持ちタイプの小型扇風機は
今年の夏の必須アイテムです。
最新モデルは静音性に優れ、USB充電式で
長時間使用が可能なものが多く販売されています。
通勤通学時の電車待ちや屋外作業中、子どもの外遊びなど様々なシーンで活躍します。
特に首掛けタイプは両手が自由になるため、作業をしながらでも涼を取ることができて便利です。風量調節機能付きのものを選べば、状況に応じて最適な涼しさを得られます。
※使用時の注意点次項目参照。
2.瞬間冷却パック・アイスタオル
体を素早く冷やすことができる瞬間冷却パックは、熱中症の症状が現れた際の応急処置に非常に有効です。叩くだけで瞬時に冷たくなるケミカルクールパックは、冷蔵庫がない屋外でも使用できるため、スポーツやアウトドア活動時に重宝します。
水で濡らすだけで長時間冷たさが持続するアイスタオルも人気が高まっています。繰り返し使用でき、首に巻いたり額に当てたりすることで効率的に体温を下げることができます。
3.経口補水液・スポーツドリンク
適切な水分と電解質の補給は熱中症対策の核となります。経口補水液は医療現場でも使用される脱水症状の改善に特化した飲み物で、普通の水やスポーツドリンクよりも効率的に体内に吸収されます。
市販の経口補水液は様々なメーカーから発売されており、味も改良されて飲みやすくなっています。パウダータイプなら持ち運びに便利で、必要な時にすぐに作ることができます。ゼリータイプも登場しており、食欲がない時でも摂取しやすくなっています。
一般的なスポーツドリンクも日常的な水分補給には有効ですが、※糖分が多いものもあるため、カロリーを気にする方は糖分控えめのタイプを選ぶとよいでしょう。

ハンディファン使用時の注意点
ハンディファンは夏場の暑さ対策としてとても便利ですが、使い方を間違えると逆効果に
なったり、体調を崩したりする可能性もあります。
●6つの注意点●
・気温が高すぎる場所での使用は逆効果に
・長時間、同じ部位に当て続けない
・水分補給とセットで使う
・電池切れに注意
・人混みや公共交通機関でのマナー
・子どもの誤使用に注意
上手に使えば、ハンディファンは
「夏の必需品」として大活躍してくれます。
今年の夏も、安全・快適に乗り切りましょう!
熱中症の症状と対処法

熱中症の症状は段階的に現れます。
初期症状としては、めまい、立ちくらみ、筋肉痛、汗が止まらないなどがあります。
中等度になると頭痛、吐き気、体温上昇、意識がぼんやりするなどの症状が現れます。
重度では意識障害、けいれん、高体温などの生命に関わる状態となります。
症状に気づいたら
・涼しい場所に移動し
・衣服をゆるめて体を冷やす
・首、脇の下、太ももの付け根など太い血管が通る部分を冷やす
意識がはっきりしている場合は、水分と塩分を補給させ、症状が改善しない場合や重度の症状がある場合は迷わず救急車を呼びましょう。
まとめキーワードは『油断しないこと』
2025年の夏は、“これまで以上の猛暑”がやってくる可能性大。だからこそ、「自分は大丈夫」と過信せず、誰もが日常的に熱中症対策を
取り入れることが求められます。
基本的な対策の実践に加えて、適切な対策商品を活用することで、より安全で快適な夏を過ごすことができます。症状を感じたら無理をせず、適切な行動を取ることが最も重要です。
今年の夏は、しっかりとした準備と継続的な
対策で、暑さに負けない毎日を送りましょう。
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